(全国CW同好会 10−4−68)


as of Sep, 2024


【入会申込書】→ 入会申込書(Excel:推奨) または 入会申込書(pdf)

全国CW同好会(KCJ)のしおり
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                                 入会を希望される方へ
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 全国CW同好会は,CW QSOを通じてお互いの友情
を温めあい,同時にCW通信技術を高めるために努
力しています。ハムの中で,もっともハムらしい
ハムと自負している人たちの集まりで,世界にお
よそ310人の会員がいます。会の略称[KCJ]のフル
ネームは[Keymen's Club of Japan]と称します。
Keyとは,私たちとは切っても切れない縁の深い
電鍵であり,また“重要人物”という意味が含ま
れています。メンバーの一人ひとりが,良きCWマ
ンであり同時にアマチュア無線界のKeystoneを守
る人物でありたいと願いをこめて命名されました。
メンバーは,それぞれの地域でアマチュア無線活
性化のために活動するとともに,自分でCWの面自
さを見つけ,長くCWを楽しみたいと考える人たち
が集まった会です。
 CWは通信の原点であり,電波が存在すれば,そ
れを断続するだけで通信ができ,もっとも単純で
ありながら,もっとも確実な通信方法です。電波
が飛んで行く,通信ができるというアマチュア無
線の根底にある素朴な興味を満足させてくれます。
ご承知のとおり,CWは電話にくらべると通信の能
率は悪く,意思の伝達に苦労することがあること
も事実です。その欠点をカバーするために,簡潔
な通信文を工夫してつづります。その通信文を解
読し,相手が伝えようとしている内容を読みとり
符号に乗って伝わってくる相手の気持ちに触れる
ことができます。これは推理や想像を楽しむ,ひ
とつの知的なゲームとしての面白さがあり,これ
こそ他の通信方法とは異なったCW通信の醍醐味だ
と言われています。
 アマチュア無線に興味をもつ人は,いつの時代
にも少なくありません。目本では周知のように,
世界に先駆けてノーコードライセンスを導入した
ことにより,アマチュア無線への入門の道が広が
った反面,CWを知らないハムも多くなっています。
いっときの興味でアマチュア無線を始めたりその
中でCWも一つのモードとして関心を持ったりとい
うだけでなく,通信の原点でもあるこのCWをいつ
までも大好きで,生涯,腕を磨くテーマのひとつ
にしようという考えの方々を本会は歓迎していま
す。このように本会は,CWが好きな人の集まりで
すが,アマチュア無線のさまざまな楽しみ方を否
定するものではありません。いまや多くの電波型
式が許可されているアマチュア無線界ですから,
いろいろな分野にパイオニア精神を発揮するのも
結構です。しかし,結局はCWの面白さを認識され
た人たちが,いつかはここに集まってくるのでは
ないかと考えています。


★全国CW同好会の活動について
 CWをより身近に,そしてエキサイティングなも
のとするために,ハムライフの中でCW QSOのいろ
いろな楽しみかたについて,多少のヒントを提供
しています。また,本会が広くCW通信の発展にど
のように貢献しているかを,具体的な事業を通し
て理解を深めていただきたいと考えています。
そのいくつかの事業を紹介します。


(1)アワード[KCJA]の発行
 本会はユニークなアワード[KCJA]を発行してい
ます。ネーミングは”Keymen's Century of 
Japan”で,また,KCJ Awardとも読めます。
アワードルールは,単純明快で,マルチバンドで
のべ100都道府県とCWでQSOするというものです。
 また,KCJ発足25周年を契機にKCJAルールを一
部改定しました。KCJA申請にあたって,QSLカー
ドを提出していただくことを原則にしてきました
が,これまでの実績からQSLカードの正確な表記に
ついて認識が十分に浸透したと考えますので,QSL
カードの提出義務を原則的に廃止し自己宣誓方式
に改めました。また,上位への挑戦意欲を持続して
いただくため,400点以上の申請は25点刻み,600点
以上の申請は10点刻みに変更し,併せてステッカー
制度を採用しました。


(2)CWコンテストの主催
 毎年8月に,本会主催で[KCJコンテスト]を行っ
ています。このコンテストの目的は,互いに確実
なCW通信を通してCW送受信技術の向上を図り,か
つCW愛好者の親睦を深め,併せてコンテストにお
けるフェアプレー精神を高揚することにあります。
 本会主催のコンテストの大きな特徴は,提出さ
れたログを全数コンピュータで審査し,双方のロ
グの記載内容が一致した場合に限って双方に得点
を与えるという規則にあります。ログを提出しな
い局とのQSOは得点になりません。
ログを提出したからといっても,記載・転記ミス
などがあると,審査の段階で双方のログが一致せ
ず,自分も得点できないし,相手にも得点が与え
られないことになります。
 得点を競う競技においてのフェアプレーとはル
ールにのっとって参加し自分も得点し,かつ相手
にも迷惑をかけないことです。
 ログ審査プログラムは,会員の間で議論を重ね
改善が行われた結晶です。また,電子ログ
(E-mailまたはKCJ公式HPから)でのログ提出を
推進しており参加する人が自分のログをきちんと
チェックして整理してあれば,合理的で公平な審
査ができるようになっています。
 毎年2月に,本会主催で[KCJトップバンドコン
テスト]を行っています。1.9MHz帯の狭いバンド
幅でもコンテスト実施が可能な独特のルールで
KCJトップバンドコンテストを行ってきましたが
2000年に1.8MHz帯の開放があり,バンド幅は一挙
に倍増しました。このため,KCJトップバンドコ
ンテストルールを大幅に見直し,1.8MHzと1.9MHz
の両周波数帯を使用できることとし,この機会に
DX局の参加を可能にしました。
 アワードもコンテストも,一種のスポーツであ
り遊びにすぎないことですが,そこにも守るべき
ルールがあります。誰もが容易に電波を出せる時
代になっても,アマチュア無線の楽しさとは,規
律とけじめを前提にしてこそ意味がある,と本会
は考えています。


(3)都道府県・北海道の略称の制定
 私たちは,CW通信で省略されたつづり文字から
もとの語が何であったかを推察し,その意味を理
解するということを,日常よく行っています。
 短い略称から,都道府県名などが容易に推察で
きるように,既成のコードとしてあった漁船の船
籍都道府県名を示す符号をもとに,多少手を加え
てKCJ独自のものを制定しました。
 このコードは,KCJが主催するコンテストで交
換するナンバーに使っています。CW通信にセンス
あふれる略語として,目常のQSOでQTHの表示にど
んどん使って欲しいと思っています。また,他の
コンテストのナンバーなどにも利用していただけ
ることを願っています。


(4)KCJホームページの公開
 会員向けの会報[ザ・キー]の発行以外に,KCJ
活動内容を内外に知らせるためKCJホームページ
(https://kcj-cw.com/)を作成しています。
 会の活動に興味と関心をお持ちの方は,一度ア
クセスされますようお勧めします。


(5)その他の活動
 通信の原点ということは,アマチュア無線発祥
のころの手づくりの通信という意味があって,今
日でもCWは自作の入る余地のある分野です。
 本会会員の多くは,自分の無線機を何か自作し
た経験があり,自作するアマチュア精神は,QRP
機に凝縮されています。その記録にいどむ人もあ
れば,コンテストやアワードハントに巧みな人も
います。また,各バンドでヌシのように活躍して
いる人,移動運用に熱心な人,DXをバリバリ稼い
でいる人もいれば,もっぱら外国の電波の旅情を
楽しんでいる人もいます。コンピュータとCWの接
点を求めて,独自の活動をしている人もいます。
地域でCW通信の指導に熱心な人もいます。
 そんなエキスパートたちを,根底で結んでいる
のがCWです。物質文明全盛の時代は,アマチュア
無線もその例外ではなく,画像通信,衛星通信さ
えも手軽にメーカー製の機械を使って行われるよ
うになりました。電波は飛んであたりまえ,聞こ
えて当然という風潮が生まれ,この趣味の存在す
る根底がゆらぎ始めたのではないかとさえ思われ
ます。しかし,自分で努力して符号を覚え自分で
キーを操作してはじめて可能になるCW通信には,
何か自分でやらなければならないという,古き良
き時代のアマチュア精神が温存されているように
思います。
 CWはこの先,アマチュア無線の世界にしか残ら
ないことになりましたが,自分の出した電波が
はるばる飛んで行くことに対する素朴な興味と驚
きを感じる感性豊かな人が絶えない限り,アマチ
ュア無線のCWは存在し続けることでしょう。
 CW同好会が,将来ただの[CW保存会]になってし
まうことを嘆く声も聞かれます。しかし,それが
死んで博物館に置かれるような保存ではなく,そ
の電波が原始的ではあるが,確実な通信の手段と
して世界を飛びまわっている[動態保存]であれば
これは愉快なことではないでしょうか。そのため
にも,本会は,“下手の横好き”の会ではなく,
“好きこそものの上手”の会でなくてはならない
と思っています。


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                            全国CW同好会への入会について
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 入会資格は,個人局でCW免許を保有しているこ
とが必要条件ですが,できればCWでKCJ会員とカー
ド交換済みが望ましいです。
 年会費は1200円ですが現在多額の繰越金が有り
解消のために4期間は隔年会費と定めましたので,
入会後は会計からの案内に従って会費納入をお願
いします。
 「KCJ入会申込書」に,ご自身のアマチュア無
線活動歴や,アマチュア無線やCWについてのお考
えと,自己紹介をお書きください。入会申込書が
届いたとき,会から若干の質問をさせていただく
かもしれませんがご理解ください。
 会員はハムである以前に,よき社会人であるこ
とを強調しています。入会して,何か特別な利益
があるという会ではありません。どの会員もボラ
ンティア精神を基に,会の運営に協力することが
前提とされています。
 本会会員は,電波法規の遵守はもちろん,アマ
チュア無線のよき習慣を不文律として守ることを
モットーにしています。また,会員になられてか
らは,会の主催するコンテストに参加されたとき
は,主催者側の一員として必ずログを提出するこ
とを心がけてください。
 会員の信条として『約束したQSLカードは必ず
発行する』を心掛けており,コンテストでも1st
QSOならカード発行をお願いします。
 長い生涯のうちには,いろいろな事情で好きな
アマチュア無線から遠ざからなくてはならないこ
ともあるでしょう。そのようにアクティビィティ
の落ちた時期にあってもアマチュア無線とCWには
関心をもち続け,本会会員であることに意義を感
じ,引き続き在籍していただきたいと思います。
そうした事柄すべてを含めてライフホビーという
ものだと私たちは考えており,このような考えに
ご賛同いただける方に入会していただけることを
心から望んでいます。


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              入会申込方法
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 添付の入会申込書に必要事項を記入して下記(会長宛)
に提出してください。電子メールに所定のMS-Excelファイ
ルを添付してお送りください。
 役員会で入会承認が得られたら,その旨連絡いたします
ので入会金600円を納入してください。
年会費は1200円ですが,入会後は会計の案内に従って納入を
お願います。
申込書送付先
     JH1ASG 中村 誠
     E-mail:kcj-c(a)kcj-cw.com
申込書請求先
     JA7QLP 工藤博昭
     E-mail:kcj-mem2(a)kcj-cw.com
E-mailの(a)は@に置き換えて使用


改訂履歴 ************************************************************************************
初版:1977頃
改訂:1992,2002,2004,2006,2008,2011,2012,2014,2016,2018-Feb,2018-Sep,2019-Sep,2022,2024-Sep